人に歴史あり。中華飯店廣州で。

だてBLOG編集長「だておとこ」

2011年08月07日 19:04



今日、末の息子と近所を散歩をしていたら、震災後に営業を辞めたと思っていた
近所の中華料理屋が裏路地に移転しているのを発見。


ここのメニューはどれも美味しいし、ちょうどお腹も空いていたので軽い気持ちで
寄ってみたら、おっちゃんがカウンターでたばこを吸いながら高校野球を見ていました。


時間的にもお客さんは誰もいなく、平和だなあと思いながら、半チャンラーメンと
ざるラーメンを注文。かなり久々に食べるここのラーメンとチャーハンは、場所は
変われど味は変わらず美味い!(懐かしくて写メを撮るのも忘れてしまいました)


末のチビがざるラーメンをはしで悪戦苦闘しながら食べているのをニコニコしながら
見ていたので、あっという間に食べ終わった私は何となしに、やっぱり震災の影響
で移転したんですか?とおっちゃんに聞いてみました。


そうしたら、もともと地盤が悪いので移転を考えてたけどそんなうちに震災が起きて
しまったこと、以前の場所は通りに面しているからお客の入りはいいけど、元に戻す
のにはかなりのお金がかかること、今のお店はそれでも何もやらないよりはと、近所の
駐車場だったスペースにてっとり早く建てたこと、もともとは横浜中華街の老舗で働いて
いて、その後藤崎の中華料理屋のチーフとして呼ばれたこと、その後仙台市内で何店
か経営をして、疲れたので若林区でお店を開いたこと、跡取りもいなく、もう自分の代で
終わるので、この程度規模で十分だということ、等を話してくれました。


やはりというか当然ながら今回の地震は大変だったようで、今のお店も以前よりだいぶ
小さく簡易的になったのですが、それでも少なくない費用がかかったようです。


ニコニコ息子をあやしてくれながら、「若かったらもう少し頑張るけど、自分の年齢を考えたら
借金抱えてチャレンジというのはもう厳しいし、何より中華料理屋は儲からないですから~」
というおっちゃんの言葉が印象的でした。


お店に入ったときに「平和そうだなあ」なんて思った事を反省。
でも大変な状況でもお店を辞めずに、ニコニコ笑顔で頑張っている姿は結構すごいと
思います。


お店を出るときにうちのチビが「美味しかったねえ」と言うのを聞くと、おっちゃんは満面の笑顔で


「祭り楽しんできてね!」


いやいや、別にお祭り行くとかいう会話してないし!
でも、ここにはまた来ます!



[中国飯店 廣州]




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