だてＢＬＯＧ編集長「だておとこ」のブログ

最近お昼によく行く台湾料理があります。


店員がみな台湾人で、


おばちゃんのかたことの日本語がすごくかわいいんです。


もちろん味も○！


昼時はいつも込んでいて大体相席なのですが、


今日はその相席での出来事。




相席には24～歳前後のスーツを着た青年と


結構年配の部長さんみたいな方々2名の計3人がいました。


部長さんらふたりは同僚らしく、仕事の話や他愛もない会話をしています。


もうひとりの青年は携帯に興じている模様。


わたしは店においてある春先に発行したと思われる女性自身の


「開幕直前！プロ野球ペナントレース予想！」


というどーでもいい記事を読みながら注文の品を待っていました。


どこにでもある相席の風景。


向かえに座っている青年はあいかわらず携帯に没頭しています。





3分、





5分、





7分、






部長①がちらちら青年を見ています。


なぜか気になる模様。


「それ、新しい携帯？」


突如もうひとりの部長②が青年に話しかけました。


「あー、いや、これは結構古いんですよ。すぐに新しいのがでてくるんで」


と青年。そして携帯をポチポチ・・・



笑顔と応対がさわやか。


声もいい。


仕事は営業かな？





「そうかー　俺なんか全然わからんなー、携帯は全部同じに見えるわ」。


と部長①。


「あそうなんですかー（携帯ポチポチ）・・・」


しばし沈黙とポチポチ


会話はおわる。


まあ仕方ない。夜の飲み屋ならまだしも、


昼時に見ず知らずの人と会話はそう長く続くまい。


青年も忙しかろう。


友人か彼女とのメールでもやっているかもしれない。


あまり邪魔しても申し訳ない。


それにしても部長①、②は積極的に青年に話しかけるなあ。


ヘッドハンティングかしら。


てことは次はこっちに話しかけてくるだろうか？


その場合は野球の話で対応しよう。


青年に負けないくらいのさわやかさで。


野球話は自分と年配世代をつなぐツールである。


今は時期的に松坂ネタか。もしくは小笠原ネタか楽天話題か。はたまた昔の野球話題か。


いずれにしても知識なら負けん。




・・・と、部長②が再び口を開く。



部長②　「ところでこの間の○○の件、今日納品だけど大丈夫か？」


青年　「はい、今週ということで間に合います」（というと同時にまた携帯をポチポチ・・・）


再び沈黙とポチポチ・・・　　ポチポチ・・・





ポチポチ・・・







同僚かよ！！







その後も部長①、②が話しかけるも


青年は笑顔で一言二言返事をして、携帯にベクトルを向けている。


やがて部長らは青年に話しかけるのをやめ、


背中を丸めて残りの回鍋肉定食を食べ始めました。





青年よ、


会社の上司なら話は別だ。


部長①、②は君とコミュニケーションをとろうと試みていたのだ。


決して上手ではなかったが、


なるべく君が一番興味を示しそうな携帯話題を用いて。


自分から上司に話題を振れないのは仕方ないとしても


上司の話しかけにに対してはもう少し話を膨らませようぜ。


ましてや終始携帯いじりはＮＧだろう。





私だて男は、


３人の間に流れる微妙な沈黙に紛れながら半チャンラーメンをいただきました。


自分も携帯はブログ等で使う方だと思います。


「お祭り実況ブログ」のときは、


携帯依存症？


と思われるくらい使用しています（もちろん中継のために）。


便利です。素晴らしいです。


でもＴＰＯを選ばないと、


周囲の人たちにはやっぱりあまりいい印象はあたえないですよね。


気を使う団塊世代と、


気づかない若者。


台湾料理屋の一室で


現代社会の縮図を垣間見た気がしました。


来年2007年は団塊世代の大量退職が始まります。


彼らは何を思い、何に期待し退職をしていくのでしょうか。