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2010年06月25日

負けざま



 W杯、日本が見事勝利し、決勝トーナメント進出が決定しましたね。朝のニュースでは試合の模様が繰り返し放送されていましたが、試合を重ねるごとに進歩しているような気がします。例えが合っているかわかりませんが、さながら甲子園で勝ち続ける度にどんどん強くなっていく高校球児みたいです。このような事はそう経験できるものではありませんから、日本代表には一瞬一瞬を悔いなく噛み締めながらトーナメントに臨んでほしいですね。本当に素晴らしいと思います。8年前、宮城スタジアムで行なわれた日韓W杯決勝トーナメントの対トルコ戦惜敗の無念さ(実はスタジアムまで見に行った)を晴らして欲しい!


 ところで昨夜、日本戦の前に行なわれていたイタリア対スロバキアの試合を見ました。見始めたときは既に後半に突入していたのですが、これが実に印象的な試合でした。イタリアが決勝トーナメントに進むためには最低でも引き分けが必須条件。にも関わらず後半なかば、まさかの0-2で超劣勢。そこから前回覇者がプライドをかなぐり捨てた執念を見せます。1点返して1-2。そこで更に怒涛の攻撃で2-2!これがアズーリか!・・・と思いきやオフサイドでノーゴール。スポーツとは本当に不思議なものでここから流れが相手に傾きます。その後一瞬のスキをつかれスロバキアにゴールを奪われ1-3。残りは数分のロスタイム。この時点で普通心が折れると思います。少なくとも私ならポキッと折れます。しかしアズーリは違った。私はサッカーを野球ほど頻繁には見ませんが、素人目で見てもそうとう泥臭くボールを追っているのはわかりました。するとロスタイムに1点を返し、2-3。まさか!彼らは全然諦めていない!時間稼ぎをするスロバキアに対しさらに猛攻撃を仕掛けます。余裕のはずが焦るスロバキア。何度もゴール前を攻め、あわやのシーンが2分くらいで何度もありました。しかし結果は無念の敗戦。と共に前回W杯覇者のまさかのグループリーグ敗退も確定となりました。


 結果が全ての世界、ましてや実績や期待からすると考えられない終わり方。イタリア国内やファンの間では代表に対する失望や批判もあるのだと思います。が、私はイタリアの「負けざま」をカッコいいと思いました。劣勢、絶体絶命に立たされても決して下を向かずにガムシャラに立ち向かう姿。でもそのガムシャラというのが、子供が、喧嘩で負けそうになっているのに泣きながら相手を突っかかっていくようなカッコ悪さ。もしかして本当にゴールを見ながら泣いていたんじゃないか?!と思えるそのカッコ悪さが、カッコよかった。


負ける美学が、なくもないな、と初めて感じさせてくれた「伊達」な男達アズーリに、拍手。



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Posted by だてBLOG編集長「だておとこ」 at 11:50│Comments(0)スポーツに関すること
 
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