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2011年04月15日

経営者の真髄

本日、県内で美容室を複数店舗経営している代表のOさんとお会いして話をしてきました。
以前、一度食事をさせていただいた事があったのですが、仕事でのやりとりは無かったので、
今回改めてご挨拶も兼ね、地震後、業界がどのようになっているのかを色々と伺って
きたのですが、そのOさんのバイタリティに驚いてしまいました。


ちょっと長くなりますがこんな内容です。。。


地震が発生し、従業員全員の安否確認が出来たのが震災3日後。
まだ世の中が混沌としている中、Oさんの経営する各店舗も営業が出来る状態ではなかった
そうです。それでもOさんは「何かをしなければ」という思いから、たまたまプロパンガスだった
2店舗の状況に目を付け、被災者向けのボランティアとして、無料のシャンプーブローをして
みてはどうかと考えました。


経営者として、県内に100名いるスタッフを養わなければならない中、そのスタッフを動かし
無料奉仕をする事は大きな決断。当然、Oさんのお店も被災しており余裕はありません。
それでも、自分たちに今出来る事、やれることは何なのかと自問自答をした結果、「やろう!」
となったそうです。


表現が適切かはわかりませんが、仙台市民のほぼ全員が、震災後のガスストップによって
「風呂・シャンプー難民」になってしまいました。これは意外に、ものすごく切実な問題でした
(実際我が家にガスが戻ったのは今週頭です)。あっという間に沢山の方々がお店に訪れ、
遠方から老若男女問わず、本当に沢山の方々が行列をなして、何時間も待ってシャンプーを
してもらいに集まったそうです。


噂を聞いて業者さんが資材を提供してくれたり、おしぼりが無くなり困っていたら、やはり噂を
聞いた別な業者さんが無償で提供を申し出てくれて、でもガソリンがないので店舗までは運んで
もらえないので名取から仙台までスタッフが自転車で運んだりと、とにかくスタッフ総動員でフル
稼働の日々だったそうですが、逆に様々な方に支えられ、スタッフも文句を言わず、むしろ率先
して動いてくれて、本当に感謝だったと言っていました。


で、最終的に無料でシャンプーブローをした人数は5千人。


5千人・・・。


1日100人だとしても50日かかるわけですから、相当な作業量だったのは容易に伺えます。
それでもOさんは「やってよかった」と言っていました。涙を流しながら「本当にありがとう」と言って
もらったり、普段は来店しないようなお年寄りの方がお土産を持って来てくれたり、スタッフにとって、
自分たちの行った事が人に「感謝」され、「感動」を与えるということを目の当たりにし、この上ない
経験、勉強になったそうです。こんな経験は恐らくもう出来ないだろうから、お礼を言いたいのは
むしろこちらの方だと言っていました。あと、震災後の社員の成長には目を見張るものがある、とも。


震災の影響で未だにオープンできていない店舗があるにもかかわらず、Oさんの経営する会社は
昨年同時期に比べ、プラスで推移をしているそうです。誤解を恐れずに言うと、不動産やリフォーム、
自動車(特に中古車)業界などは地震の影響により需要が発生するので、売上が上がるのはわかります。
ですが、理美容業界では、震災の影響で売上が大幅に減っているお店や、廃業するところも少なからず
あると聞きました。そんな中、こちらの会社は異例の結果といえます。でもそれもそのはず。とにかく
Oさんがポジティブの塊のような方で、スタッフや世の中に対し、見返りを求めない親のような「愛情」
をもって接し、スタッフさんとのチームワークがばっちり、信頼関係が出来上がっているのです。
震災後、正社員のスタッフは誰ひとり辞めることもなく、この春からは親友社員も入社したそうです。


Oさんは震災から毎日必ず、各店舗にメッセージを書いてFAXを送っているそうです。無理を言って少しだけ
見せてもらいましたが、それには、経営者に有りがちな建前や自己体験の押しつけのような言葉は一切なく、
今思う、本気の言葉が生で記されていました。


ここまで書いていいのかな・・・。そんなOさんでも3年前には経営に、深刻な経営難に陥り、ノイローゼに
なる程、相当悩んだそうです。でも、それを乗り切ったからこそ、今の自分の置かれている状況など
全然苦じゃない、深刻な被害を受けた方に比べたら、自分たちは被災者なんかじゃないと言っていました。
ちなみにOさんのご実家は、被害が大きかった沿岸部だそうで、いずれは沿岸部の被災地に新店をオープン
し、スタッフも仙台と変わらない条件での現地採用を実施するなど、雇用促進も考えているそうです。参りました。


トップが過去を隠す事なく、裏表なく自信を持ってこれからのビジョンや展望を明確に示すことによって、
部下に安心感を与えているのが空気で分かりました。ものすごく勉強になりました。


帰り際に、「今まで仕事に対して目的が薄かったらり、ありがたさを感じないような若者が多かったのかも
しれないけど、今回の震災で、そんな考えが変わった人も必ずいると思うし、被災地の子供たちは確かに
大変な思いをしていると思うのですが、間違いなく10年後、たくましく強い若者に育つと思います」


と言っていたのが印象的でした。10年後その若者に負けないよう、そしてOさんに少しでも追いつけるよう、
私も頑張らねばと思いました。
※ちなみに「宮城の消費を活性させる為」に、スタッフを連れて毎日飲みに行っているそうです(凄)


ありがとうございました!  


Posted by だてBLOG編集長「だておとこ」 at 00:19Comments(2)■震災に負けるか